2026年版・6-7

換気設備の一問一答

マンション管理士「マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること」から、換気設備に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問16-7

自然換気に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①温度差による換気では、室内外の温度差が大きいほど換気量は多くなるものである。
  • ②温度差による換気では、給気口と排気口の高低差が小さいほど換気量は多くなる。
  • ③風力による換気の換気量は、外部風速の2乗に比例して増加するものとされている。
  • ④自然換気は、機械換気に比べて常に安定した換気量を確保できる方式といえる。
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正解 ①温度差による換気では、室内外の温度差が大きいほど換気量は多くなるものである。
解説
温度差による換気(重力換気)は、室内外の空気の密度差によって生じる圧力差を利用するものである。冬季のように室内が暖かく屋外が冷たい場合、暖かい空気は上昇して上部の開口から流出し、冷たい外気が下部の開口から流入する。この駆動力は室内外の温度差に比例して大きくなり、また給気口と排気口の高低差が大きいほど大きくなるため、温度差が大きいほど換気量は多くなる。

他の選択肢が不適切な理由
重力換気の換気量は給気口と排気口の高低差の平方根に比例して増えるので、高低差が小さいほど換気量が多くなるという記述は逆であり誤りである。風力による換気の換気量は、開口部の面積と外部風速に比例するものであって、風速の2乗に比例するのは風圧力(動圧)であるから、換気量が風速の2乗に比例するという記述も誤りである。自然換気は自然条件である温度差と風に依存するため、外気温や風の状況によって換気量が大きく変動する。安定した換気量を確保できるのは送風機を用いる機械換気であるから、この記述も誤りである。
問26-7

機械換気の方式に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

  • ①第二種機械換気は、給気のみを送風機で行い、室内を正圧に保つ方式である。
  • ②第三種機械換気は、排気のみを送風機で行い、室内を負圧に保つ方式である。
  • ③第二種機械換気は、汚染空気の流出を防ぐため便所や浴室に適した方式である。
  • ④第一種機械換気は、給気と排気の両方を送風機によって行う方式のことである。
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正解 ③第二種機械換気は、汚染空気の流出を防ぐため便所や浴室に適した方式である。
解説
第二種機械換気は給気機のみを設けて室内を正圧(周囲より高い圧力)に保つ方式であり、室内へ他室の汚染空気や塵埃が流入するのを防ぐことを目的とする。したがって手術室やクリーンルーム、燃焼用空気を必要とするボイラー室などに適する。これに対し、便所・浴室・厨房のように臭気や水蒸気を他室へ拡散させたくない室では、排気機により室内を負圧に保つ第三種機械換気が適している。第二種を便所や浴室に適した方式とする記述は、正圧と負圧の使い分けを取り違えたもので誤りである。

他の選択肢が正しい理由
第一種機械換気を、給気・排気の双方を送風機で行う方式とする記述は正しく、給排気量を精密に制御でき、全熱交換器を組み込むこともできる。第二種機械換気を、給気機のみを設けて室内を正圧に保つ方式とする記述も正しい。第三種機械換気を、排気機のみを設けて室内を負圧に保つ方式とする記述も正しく、住戸の局所換気や24時間換気で広く用いられている。
問36-7

マンションの換気設備の計画に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①地下駐車場については、自然換気のみで必要換気量を確保することが原則とされる。
  • ②住戸の24時間換気では、居室に排気口を設け、廊下等に給気口を設けるのが一般的である。
  • ③第二種機械換気は、住戸の便所や浴室の局所換気に最も広く用いられている方式である。
  • ④台所・浴室・便所には、臭気や水蒸気の流出を防ぐため第三種機械換気が適している。
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正解 ④台所・浴室・便所には、臭気や水蒸気の流出を防ぐため第三種機械換気が適している。
解説
住戸内の台所・浴室・便所は、臭気・油煙・水蒸気の発生源であり、これらを他の居室へ拡散させないことが求められる。そこで排気機のみを設けて当該室を負圧に保ち、空気が常に他室から当該室へ向かって流れるようにする第三種機械換気が適している。住戸全体の24時間換気も同じ考え方で、各居室に自然給気口を設け、台所・浴室・便所の排気機から排出することで、清浄な空気が居室から汚染の生じる室へ流れる経路を形成する。

他の選択肢が不適切な理由
地下駐車場は自動車の排出ガスによる一酸化炭素等の滞留のおそれがあり、自然換気のみでは必要な換気量を確保できないため、給排気ともに送風機による第一種機械換気等が用いられるので、自然換気のみを原則とする記述は誤りである。住戸の24時間換気では居室側に給気口、汚染の生じる室側に排気口を設けるのが一般的であるから、居室に排気口・廊下等に給気口とする記述は空気の流れを逆に述べたもので誤りである。便所や浴室の局所換気に用いられるのは排気機による第三種機械換気であるから、第二種が最も広く用いられているという記述も誤りである。
問46-7

建築基準法に基づくシックハウス対策としての機械換気設備に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①住宅等の居室では、原則として換気回数0.5回毎時以上の機械換気設備が必要である。
  • ②住宅等の居室では、原則として換気回数0.3回毎時以上の機械換気設備が必要である。
  • ③居住者が窓を開けて換気を行っていれば、機械換気設備の設置は不要とされている。
  • ④この機械換気設備は、居住者の判断でいつでも停止して差し支えないものである。
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正解 ①住宅等の居室では、原則として換気回数0.5回毎時以上の機械換気設備が必要である。
解説
建築基準法28条の2及び建築基準法施行令20条の8は、居室に生じるホルムアルデヒド等の化学物質の濃度を抑えるため、原則としてすべての居室に機械換気設備を設けることを義務付けている。必要な有効換気量は、住宅等の居室では換気回数0.5回毎時以上(居室の気積の半分に相当する空気を1時間に入れ替えること)、住宅等の居室以外の居室では0.3回毎時以上とされている。

他の選択肢が不適切な理由
0.3回毎時以上という数値は住宅等の居室以外の居室について定められたものであるから、住宅等の居室について0.3回毎時とする記述は誤りである。この機械換気設備は建築基準法上の設置義務であって、居住者が窓開け換気を行っているかどうかによって設置が不要になるものではないから、この記述も誤りである。設備は常時運転して継続的に室内空気を入れ替えることを前提としており、居住者が任意に停止してよいものではない。停止すれば化学物質や水蒸気が滞留し、結露やカビの発生にもつながるので、いつでも停止して差し支えないという記述も誤りである。
問56-7

火を使用する室の換気設備に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

  • ①密閉式燃焼器具以外に火を使用する設備のない室は、この換気設備の規定が適用されない。
  • ②給気口を設けなくても、排気設備さえあれば燃焼に必要な空気は十分に供給される。
  • ③火を使用する設備を設けた調理室等には、原則として換気設備を設けなければならない。
  • ④排気フードを設けると、同じ換気の効果を得るために必要な排気量を小さくできる。
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正解 ②給気口を設けなくても、排気設備さえあれば燃焼に必要な空気は十分に供給される。
解説
換気は給気と排気が対になって初めて成立する。排気設備だけを設けて給気経路を確保しないと、室内が過度に負圧となって排気ファンの能力どおりに空気を排出できず、燃焼に必要な空気が不足して不完全燃焼を起こし、一酸化炭素中毒の原因となる。このため火を使用する室の換気設備には給気口の設置が必要とされており、排気設備さえあれば十分という記述は誤りである。近年の高気密住宅では特に注意を要する。

他の選択肢が正しい理由
建築基準法28条3項により、火を使用する設備又は器具を設けた調理室等には原則として換気設備を設けなければならないという記述は正しい。排気フード(レンジフード)を設けると燃焼ガスや油煙を捕集しやすくなるため、必要な有効換気量の算定において係数が小さくなり、フードのない場合に比べて少ない排気量で足りるという記述も正しい。密閉式燃焼器具は燃焼用空気を屋外から取り入れ燃焼ガスを屋外に排出するため室内空気を汚染せず、密閉式燃焼器具等以外に火を使用する設備のない室には同項の規定が適用されないという記述も正しい。
問66-7

室内の空気環境と必要換気量に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①居室の一酸化炭素の濃度は、おおむね1000ppm以下に保てば足りるものとされている。
  • ②成人1人当たりの必要換気量は、おおむね3立方メートル毎時であると定められている。
  • ③必要換気量は、室の容積が大きいほどこれに比例して大きくしなければならないとされる。
  • ④居室の二酸化炭素の濃度は、おおむね1000ppm以下に保つことが望ましいとされる。
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正解 ④居室の二酸化炭素の濃度は、おおむね1000ppm以下に保つことが望ましいとされる。
解説
二酸化炭素は、それ自体の毒性というより室内空気の汚染度を総合的に示す指標として用いられ、建築基準法施行令や建築物における衛生的環境の確保に関する法律の基準では1000ppm(0.1パーセント)以下とされている。この濃度を維持するために必要な換気量から逆算すると、成人1人当たりおおむね30立方メートル毎時が必要換気量の目安となる。

他の選択肢が不適切な理由
一酸化炭素は微量でも人体に有害な血液毒であり、建築物における衛生的環境の確保に関する法律の管理基準では6ppm以下(従前は10ppm以下)とされているから、1000ppm以下で足りるという記述は著しく誤りである。成人1人当たりの必要換気量はおおむね30立方メートル毎時であるから、3立方メートル毎時とする記述も一桁小さく誤りである。必要換気量は在室者数や汚染物質の発生量によって定まるものであって、室の容積に比例するものではないから、この記述も誤りである(容積が大きいほど濃度上昇は緩やかになるので、むしろ余裕が生じる)。
問76-7

ある居室の気積が60立方メートルであり、必要換気回数が0.5回毎時であるとき、この居室に必要となる換気量として最も適切なものはどれか。

  • ①15立方メートル毎時
  • ②30立方メートル毎時
  • ③60立方メートル毎時
  • ④120立方メートル毎時
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正解 ②30立方メートル毎時
解説
換気回数とは、1時間当たりに室内の空気が何回入れ替わるかを表す指標であり、必要換気量は「室の気積×換気回数」で求められる。本問では気積60立方メートル、換気回数0.5回毎時であるから、60×0.5=30立方メートル毎時となる。建築基準法がシックハウス対策として住宅等の居室に求める換気回数は0.5回毎時以上であり、この計算はその要求水準を確認する際に用いられる基本的なものである。

他の選択肢が不適切な理由
15立方メートル毎時は、気積に0.25回毎時を乗じた値に相当し、必要な換気回数の半分しか確保できないため不足する。60立方メートル毎時は換気回数1.0回毎時に相当し、120立方メートル毎時は換気回数2.0回毎時に相当するので、いずれも本問で与えられた0.5回毎時という条件から算定される値とは一致しない。なお、換気回数を確保できていても、給気経路が塞がれていたり給気口のフィルターが目詰まりしていたりすると実際の換気量は設計値を下回るため、維持管理が重要である。
問86-7

換気設備の省エネルギー等に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

  • ①全熱交換型の換気設備は、第一種機械換気の方式として用いられているものである。
  • ②全熱交換器を用いる場合であっても、フィルターの清掃等の維持管理は必要である。
  • ③全熱交換器を設ければ、必要とされる換気量そのものを大幅に減らすことができる。
  • ④全熱交換器は、排気の熱と湿気を給気に移すことにより空調負荷を軽減する装置である。
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正解 ③全熱交換器を設ければ、必要とされる換気量そのものを大幅に減らすことができる。
解説
全熱交換器は、排出する空気が持つ熱(顕熱)と湿気(潜熱)を、取り入れる外気に受け渡すことで、換気に伴う空調負荷を軽減する装置である。あくまで換気に伴うエネルギー損失を減らすための装置であって、室内の汚染物質を除去するために必要な換気量そのものを減らすものではない。必要換気量は在室者数や汚染物質の発生量から定まるものであるから、全熱交換器の設置によって大幅に減らせるという記述は誤りである。

他の選択肢が正しい理由
全熱交換器が排気の熱と湿気を給気側に移して空調負荷を軽減する装置であるという記述は正しい。全熱交換を行うには給気と排気の双方を機械で制御して熱交換素子を通す必要があるため、第一種機械換気として構成されるという記述も正しい。熱交換素子やフィルターに塵埃が堆積すると熱交換効率と風量が低下するので、定期的な清掃・交換等の維持管理が欠かせないという記述も正しい。
問96-7

マンションの換気に関する次のア〜エの記述のうち、適切なものはいくつあるか。
ア 住戸の給気口を居住者が閉め切ってしまうと、排気側だけが働いて室内が過度の負圧となり、玄関扉が開けにくくなることがある。
イ 高気密・高断熱化が進んだ住宅ほど、計画的な機械換気の重要性は高くなる。
ウ レンジフードの運転中に給気が不足すると、所定の換気量が確保できず調理臭が室内に広がりやすくなる。
エ 共用部分の機械換気設備は、住戸内の設備と異なり、維持管理を行う必要がない。

  • ①一つ
  • ②二つ
  • ③三つ
  • ④四つ
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正解 ③三つ
解説
適切なものはア・イ・ウの三つである。アについて、第三種機械換気を採用した住戸で給気口を閉め切ると、排気だけが行われて室内が過度の負圧となり、玄関扉が重くなる、扉の隙間から風切り音が生じる、排水トラップの封水が引き込まれるといった不具合が生じる。イについて、気密性が高いほど自然に生じる隙間風による換気が期待できなくなるため、設計どおりの空気の流れをつくる計画換気の重要性が増す。ウについて、レンジフードは排気した分だけ空気が室内に入ってこなければ所定の風量を発揮できず、調理臭や油煙が室内に広がる原因となるため、給気口の開放や同時給排気型の採用が必要となる。

他の選択肢が不適切な理由
エは適切でない。地下駐車場・機械室・共用廊下・エレベーター機械室などの共用部分の機械換気設備も、送風機の点検、ダクトやフィルターの清掃、風量の測定など計画的な維持管理が必要である。一定規模以上の共同住宅では、建築基準法12条に基づく建築設備の定期検査・報告の対象として換気設備が含まれることもある。したがって適切なものは三つとなる。
問106-7

換気設備の維持管理に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①24時間換気設備は、電気料金の節約のため日常的に停止しておくことが望ましい。
  • ②給気口のフィルターは、目詰まりすると換気量が低下するため定期的に清掃を要する。
  • ③レンジフードの整流板やフィルターは、油汚れが付着しても性能に影響を及ぼさない。
  • ④換気ダクト内部の汚れは、換気量に影響しないため清掃を行う必要はないとされる。
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正解 ②給気口のフィルターは、目詰まりすると換気量が低下するため定期的に清掃を要する。
解説
自然給気口に設けられたフィルターは、屋外の塵埃や花粉の侵入を防ぐ役割を果たすが、目詰まりすると給気の抵抗が増して所定の換気量が確保できなくなる。第三種機械換気の住戸では、給気量の不足がそのまま室内の負圧化と換気不足を招くため、居住者による定期的な清掃・交換が欠かせない。管理組合としても、居住者への周知や共用部分の給気口の管理を計画的に行う必要がある。

他の選択肢が不適切な理由
レンジフードの整流板やグリスフィルターに油汚れが堆積すると、風量が低下して捕集効率が落ちるだけでなく、火災時の延焼の危険も高まるので、性能に影響しないという記述は誤りである。換気ダクトの内部に塵埃や油分が付着すると通風抵抗が増して換気量が低下し、悪臭や火災の原因ともなるため、清掃が不要という記述も誤りである。24時間換気設備はシックハウス対策として常時運転することが前提の設備であり、日常的に停止すれば化学物質や水蒸気が滞留して結露・カビの原因ともなるので、停止が望ましいという記述も誤りである。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。