2026年版・6-6

排水設備・通気設備の一問一答

マンション管理士「マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること」から、排水設備・通気設備に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全880問) マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関することの要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問16-6

マンションの排水の方式に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

  • ①敷地内における分流式とは、汚水と雨水とを別々の系統で排除する方式をいう。
  • ②敷地内における合流式とは、汚水と雑排水を同一の系統で排除する方式をいう。
  • ③敷地内における分流式とは、汚水と雑排水を別々の系統で排除する方式をいう。
  • ④公共下水道における合流式とは、汚水と雨水を同一の管きょで排除する方式をいう。
答えと解説を見る
正解 ①敷地内における分流式とは、汚水と雨水とを別々の系統で排除する方式をいう。
解説
合流式・分流式という用語は、敷地内(建物内)の排水設備について用いる場合と、公共下水道について用いる場合とで意味が異なる点に注意を要する。敷地内の排水設備では、汚水(大小便器等からの排水)と雑排水(台所・浴室・洗面等からの排水)を同一系統で流すものを合流式、別系統で流すものを分流式という。これに対し公共下水道では、汚水(雑排水を含む)と雨水を同一の管きょで流すものを合流式、別々の管きょで流すものを分流式という。したがって、敷地内の分流式を汚水と雨水の分離と説明する記述は誤りである。

他の選択肢が正しい理由
敷地内の合流式を汚水と雑排水を同一系統で排除する方式とする記述は正しい。敷地内の分流式を汚水と雑排水を別々の系統で排除する方式とする記述も正しく、この方式は排水の性状に応じた処理や、雑排水の再利用を行う場合に採用される。公共下水道の合流式を汚水と雨水を同一の管きょで排除する方式とする記述も正しく、この方式では大雨時に未処理の下水が河川等へ放流される問題(合流式下水道越流水)があるため、近年は分流式への改善が進められている。
問26-6

排水トラップに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①トラップは、排水管内の圧力変動を調整するために設けられる装置のことである。
  • ②トラップの封水深は、原則として50ミリメートル以上100ミリメートル以下とする。
  • ③トラップの封水深は、原則として20ミリメートル以上50ミリメートル以下とされている。
  • ④二重トラップは、排水の流れを一層確実にするため積極的に設けるべきである。
答えと解説を見る
正解 ②トラップの封水深は、原則として50ミリメートル以上100ミリメートル以下とする。
解説
排水トラップは、器具からの排水路に水を溜めておき(封水)、その水によって排水管内の臭気・害虫・衛生害虫の室内への侵入を遮断する装置である。封水深(ディップからウェアまでの垂直距離)は、浅すぎると容易に破封し、深すぎると自浄作用が失われて汚物が滞留するため、原則として50ミリメートル以上100ミリメートル以下とされている(阻集器を兼ねるトラップでは50ミリメートル以上)。

他の選択肢が不適切な理由
封水深を20ミリメートル以上50ミリメートル以下とする記述は、下限・上限とも定められた数値と異なり誤りである。二重トラップとは、一つの器具の排水経路に直列に二つのトラップが設けられる状態をいい、二つのトラップの間の空気が密閉されて排水の流れを著しく妨げ、かえって排水不良や破封の原因となるため禁止されているから、積極的に設けるべきという記述も誤りである。排水管内の圧力変動を調整するのは通気管の役割であって、トラップの役割は封水による臭気等の遮断であるから、この記述も誤りである。
問36-6

排水トラップの封水損失(破封)に関する次のア〜エの記述のうち、適切なものはいくつあるか。
ア 自己サイホン作用は、器具からの排水自体がサイホンを形成して封水を吸い出す現象である。
イ 誘導サイホン作用は、排水立て管内の圧力変動により封水が吸引され、又は押し出される現象である。
ウ 長期間にわたり使用されない衛生器具では、封水が蒸発して破封を生じることがある。
エ 毛細管現象による破封は、トラップの封水深を浅くすることによって防ぐことができる。

  • ①一つ
  • ②二つ
  • ③三つ
  • ④四つ
答えと解説を見る
正解 ③三つ
解説
適切なものはア・イ・ウの三つである。アの自己サイホン作用は、洗面器のように器具にいったん水を溜めて一気に排水する場合に、器具排水管が満水となってサイホンが形成され、封水まで吸い出されてしまう現象である。イの誘導サイホン作用は、排水立て管を大量の排水が流下する際に管内に生じる負圧・正圧により、他の階の器具トラップの封水が吸い出され、あるいは室内側へ押し出される現象であり、通気管はこの圧力変動を緩和するために設けられる。ウについて、長期間使用されない衛生器具では封水が徐々に蒸発して破封し、悪臭の原因となるため、定期的に注水することが必要である。

他の選択肢が不適切な理由
エは適切でない。毛細管現象による破封は、毛髪や糸くずなどがトラップのあふれ部にまたがって引っ掛かり、その繊維を伝って封水が少しずつ流出することにより生じる。これを防ぐにはトラップを定期的に清掃して異物を取り除くことが基本であり、封水深を浅くすればかえって少量の損失で破封しやすくなる。したがって適切なものは三つとなる。
問46-6

排水通気設備に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①通気立て管を設ける方式では、通気立て管の上端を伸頂通気管に接続してはならない。
  • ②結合通気管は、排水横枝管の中間に設けて器具トラップの封水を保護する管である。
  • ③通気管は、排水管内の圧力変動を大きくして排水の流下を促進するために設ける。
  • ④伸頂通気方式は、排水立て管の最上部をそのまま延長して大気に開放する方式である。
答えと解説を見る
正解 ④伸頂通気方式は、排水立て管の最上部をそのまま延長して大気に開放する方式である。
解説
伸頂通気方式は、排水立て管の最上部を縮径せずにそのまま立ち上げて伸頂通気管とし、屋上等で大気に開放する方式である。通気立て管を設けないため配管が単純で施工しやすく、住戸の平面が整形で立て管が単純な集合住宅で広く用いられる。ただし通気能力には限界があるため、大量の排水が集中する場合には通気立て管を併設した二管式や、特殊継手排水システムの採用が検討される。

他の選択肢が不適切な理由
通気立て管の上端は、最高位の衛生器具のあふれ縁から一定以上高い位置で伸頂通気管に接続するか、単独で大気に開放することとされているので、伸頂通気管に接続してはならないという記述は誤りである。結合通気管は、高層建物において排水立て管と通気立て管とを一定の階数ごとに接続し、排水立て管内の圧力変動を緩和するために設ける管であるから、排水横枝管の中間に設ける管とする記述も誤りである。通気管の目的は排水管内の圧力変動を「小さく」して封水を保護し、あわせて排水の流れを円滑にすることにあるから、圧力変動を大きくして排水を促進するという記述も誤りである。
問56-6

排水立て管に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

  • ①排水立て管の管径は、上階から下階に向かって順次細くしなければならないとされる。
  • ②排水立て管には、点検や清掃を行うための掃除口を適切な位置に設けておく必要がある。
  • ③排水立て管の底部と排水横主管との接続部には、曲がり半径の大きい継手を用いる。
  • ④排水立て管の管径は、最下部の最大排水負荷を負担する部分の管径と同一とされる。
答えと解説を見る
正解 ①排水立て管の管径は、上階から下階に向かって順次細くしなければならないとされる。
解説
排水立て管は下階へ行くほど負担する排水量が増えるため、管径は最下部の最も大きな排水負荷を負担する部分に必要な管径で決定し、その管径を上階まで同一とする。途中で細くすると、その部分で流れが阻害されて管内の圧力変動が大きくなり、各階の器具トラップの破封や排水不良を招く。したがって、上階から下階に向かって順次細くするという記述は誤りであり、いかなる部分でもこれより細くしてはならないというのが原則である。

他の選択肢が正しい理由
排水立て管の管径を最下部の最大排水負荷を負担する部分の管径と同一とするという記述は、前記のとおり正しい。排水立て管には、詰まりが生じた際の点検・清掃のため、最上部・最下部や一定の階ごとなど適切な位置に掃除口を設ける必要があるという記述も正しい。排水立て管の底部では、高速で落下してきた排水が水平方向に向きを変えるため管内圧力が急上昇しやすく、これを緩和するために曲がり半径の大きい継手(大曲りベンドや2個の45度エルボの組合せ等)を用い、底部付近の横枝管の接続を避けるという記述も正しい。
問66-6

排水横管の勾配に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①管径150ミリメートルの排水横管の最小勾配は、100分の1とされている。
  • ②管径100ミリメートルの排水横管の最小勾配は、100分の1とされている。
  • ③管径100ミリメートルの排水横管の最小勾配は、50分の1とされている。
  • ④排水横管の勾配は、急であるほど自浄作用が高まり望ましいとされている。
答えと解説を見る
正解 ②管径100ミリメートルの排水横管の最小勾配は、100分の1とされている。
解説
排水横管は、管内の流速が過小でも過大でも支障が生じるため、管径に応じた最小勾配が定められている。一般に、管径65ミリメートル以下では50分の1、管径75ミリメートル及び100ミリメートルでは100分の1、管径125ミリメートルでは150分の1、管径150ミリメートルから300ミリメートルまででは200分の1が最小勾配とされる。管径が大きくなるほど緩い勾配でよくなる点を押さえておきたい。

他の選択肢が不適切な理由
管径100ミリメートルの排水横管の最小勾配は100分の1であり、50分の1とする記述は管径65ミリメートル以下の値であって誤りである。勾配が急すぎると水だけが先に流れて固形物が管内に取り残され、かえって詰まりの原因となるため、急であるほど望ましいという記述も誤りである。管径150ミリメートルの排水横管の最小勾配は200分の1であるから、100分の1とする記述も誤りである。
問76-6

排水槽及び排水ポンプに関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

  • ①排水槽の底には吸込みピットを設け、15分の1以上10分の1以下の勾配を設ける。
  • ②排水槽の通気管は、他の排水系統の通気管に接続せず、単独で大気中に開放する。
  • ③排水ポンプは、故障に備えて2台設置し、交互に運転する方式とすることが望ましい。
  • ④排水槽の清掃は、悪臭防止の観点からおおむね10年に1回程度行えば十分である。
答えと解説を見る
正解 ④排水槽の清掃は、悪臭防止の観点からおおむね10年に1回程度行えば十分である。
解説
排水槽の内部には汚泥やスカム(浮上物)が堆積し、嫌気性の分解が進むと硫化水素等が発生して強い悪臭の原因となるだけでなく、作業員の中毒事故にもつながる。このため建築物における衛生的環境の確保に関する法律の対象となる特定建築物では、排水槽の清掃は6か月以内ごとに1回行うこととされており、マンションにおいてもこれに準じ、少なくとも年に1回から2回程度の清掃を計画的に行うのが実務上の標準である。10年に1回程度で十分という記述は誤りである。

他の選択肢が正しい理由
排水槽の底に吸込みピットを設け、そこへ向かって15分の1以上10分の1以下の勾配を設けることは、汚泥の堆積を防ぎポンプで確実に排出するための構造上の要件であり、この記述は正しい。排水槽から発生する臭気が他の系統へ回らないよう、排水槽の通気管は他の排水系統の通気管や換気設備の風道等に接続せず単独で大気に開放するという記述も正しい。排水ポンプは1台が故障しても排水を継続できるよう2台設置して交互運転とし、異常時には2台同時運転を行える方式とするのが望ましいという記述も正しい。
問86-6

敷地内の排水設備に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①雨水桝には、土砂の流入を招くため泥だめを設けてはならないとされているのである。
  • ②排水桝は、管の詰まりを防ぐため排水管の合流箇所を避けて設けなければならない。
  • ③汚水桝の底部には、排水を円滑に流すためのインバート(半円状の溝)を設ける。
  • ④雨水桝の底部には、汚水桝と同様にインバートを設けなければならないとされる。
答えと解説を見る
正解 ③汚水桝の底部には、排水を円滑に流すためのインバート(半円状の溝)を設ける。
解説
敷地内の排水桝は、その用途によって構造が異なる。汚水桝(インバート桝)は、底部に流入管から流出管へ向かう半円状の溝(インバート)を設け、汚物が桝の底に滞留せず円滑に流下するようにしたものである。これに対し雨水桝は、雨水とともに流入する土砂が下流の管に流出しないよう、底部に深さ15センチメートル以上の泥だめを設ける構造とする。

他の選択肢が不適切な理由
雨水桝の底部に必要なのは泥だめであってインバートではないから、汚水桝と同様にインバートを設けなければならないという記述は誤りである。同様に、雨水桝には泥だめを設けるのが原則であり、設けてはならないという記述も誤りである。排水桝は、排水管の起点・合流点・方向や勾配が変わる箇所、及び管径の120倍を超えない範囲の直線部など、詰まりが生じやすく点検・清掃が必要な箇所に設けるものであるから、合流箇所を避けて設けるという記述も誤りである。
問96-6

特殊継手排水システムに関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

  • ①この方式では通気の確保が不要となるため、伸頂通気管についても設ける必要はないとされる。
  • ②排水立て管と排水横枝管との接続部に特殊な継手を用い、排水の流下を安定させるものである。
  • ③管内に旋回流を生じさせて空気の通り道を確保し、管内の圧力変動を小さくする効果がある。
  • ④通気立て管を省略できる場合があり、パイプスペースの省スペース化に寄与するものである。
答えと解説を見る
正解 ①この方式では通気の確保が不要となるため、伸頂通気管についても設ける必要はないとされる。
解説
特殊継手排水システムは、排水立て管と排水横枝管の接続部に特殊な形状の継手を用い、流入する排水に旋回流を与えて管の中心部に空気の通り道(エアコア)を確保することで、管内圧力の変動を抑制する方式である。これにより通気立て管を省略できる場合があるが、排水立て管の頂部を延長して大気に開放する伸頂通気管そのものは不可欠であり、これを省略することはできない。通気の確保が不要になるという理解は誤りである。

他の選択肢が正しい理由
この方式が排水立て管と排水横枝管との接続部に特殊な継手を用いて排水の流下状態を安定させるものであるという記述は正しい。継手の内部形状によって排水に旋回流を与え、管の中心に空気の流路を確保して圧力変動を小さくするという記述も正しい。従来の二管式に比べて通気立て管を省略できる場合があり、パイプスペースを小さくできることから住戸の有効面積の確保に寄与するという記述も正しい。
問106-6

マンションの排水設備に関する次のア〜エの記述のうち、適切なものの組み合わせはどれか。
ア ディスポーザを設置する場合、粉砕した生ごみを含む排水をそのまま公共下水道へ流すことが一般に認められている。
イ 厨房からの排水に含まれる油脂分を分離・収集するため、グリース阻集器を設ける。
ウ 間接排水とは、排水管を一般の排水系統に直結せず、排水口空間を設けて排水する方式をいう。
エ 通気管の末端は、換気用の窓等の開口部の直下であっても、位置について特に制限を受けることなく開放してよい。

  • ①アとイ
  • ②イとウ
  • ③アとエ
  • ④ウとエ
答えと解説を見る
正解 ②イとウ
解説
イは適切である。厨房排水に含まれる油脂分をそのまま流すと、排水管の内壁に付着・堆積して閉塞の原因となるため、グリース阻集器(グリーストラップ)を設けて油脂分を分離・収集し、定期的に除去する必要がある。ウも適切である。間接排水とは、機器や水槽からの排水管を一般の排水系統に直結せず、いったん所要の排水口空間(管径に応じた垂直距離)を設けて水受け容器等へ落とし込む方式をいい、排水の逆流による汚染を防止するために飲料用水槽や食品関係機器等で用いられる。

他の選択肢が不適切な理由
アは適切でない。生ごみを粉砕してそのまま下水道へ流す単体ディスポーザは、多くの下水道管理者において使用が認められていない。集合住宅で採用する場合は、粉砕した生ごみを含む排水を処理するディスポーザ排水処理システム(生物処理槽等)を設け、下水道管理者の承認を得る必要がある。エも適切でない。通気管の末端は、建物の出入口・窓等の開口部の付近に設ける場合、その上端から600ミリメートル以上立ち上げるか、水平に3メートル以上離すこととされており、位置について制限がある。したがって適切なものはイとウの組合せである。

マンション管理士の対策問題(全880問)に戻る

※本ページはアクセス解析のためCookieを利用し、その情報を外部(Google)へ送信しています。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。