2026年版・6-8

電気設備の一問一答

マンション管理士「マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること」から、電気設備に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全880問) マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関することの要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問16-8

マンションの受電方式に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①特別高圧受電は、契約電力が500キロワット以上となる場合に適用されるものである。
  • ②契約電力が50キロワット以上となる場合は、原則として高圧受電となるものである。
  • ③契約電力が50キロワット以上となる場合であっても、原則として低圧受電で足りる。
  • ④高圧受電の場合は、電力会社から交流100ボルトで供給を受けることになっている。
答えと解説を見る
正解 ②契約電力が50キロワット以上となる場合は、原則として高圧受電となるものである。
解説
電力の供給は契約電力の規模に応じて電圧が区分される。契約電力が50キロワット未満の場合は低圧(交流600ボルト以下)で受電し、50キロワット以上2000キロワット未満の場合は高圧(一般に6600ボルト)で受電して構内の受変電設備で降圧する。2000キロワット以上の場合は特別高圧(20000ボルト以上)で受電する。一定規模以上のマンションでは高圧受電となり、受変電設備を設置する必要が生じる。

他の選択肢が不適切な理由
契約電力が50キロワット以上の場合に低圧受電で足りるという記述は、前記の区分に反するもので誤りである。高圧受電は一般に6600ボルトで供給を受け、構内の変圧器で100ボルト・200ボルトに降圧して各住戸へ配電するものであるから、電力会社から交流100ボルトで供給を受けるという記述も誤りである。特別高圧受電の適用は契約電力が2000キロワット以上の場合であるから、500キロワット以上とする記述も誤りである。
問26-8

マンションにおける電力の供給方式に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

  • ①借棟方式は、敷地内に別棟の変圧器室を設けてこれを電力会社に提供する方式である。
  • ②集合住宅用変圧器方式は、敷地内の屋外に電力会社の変圧器を設置する方式である。
  • ③借室方式では、変圧器室内部の受変電設備の維持管理は管理組合が行うものとされる。
  • ④借室方式は、建物内に変圧器等を設置するための部屋を電力会社に提供する方式である。
答えと解説を見る
正解 ③借室方式では、変圧器室内部の受変電設備の維持管理は管理組合が行うものとされる。
解説
借室方式は、マンションの建物内に電力会社の変圧器等を設置するための室(借室)を提供し、電力会社がそこに設備を設置して各住戸へ低圧で供給する方式である。この場合、室内に設置される受変電設備は電力会社の所有物であり、その保守・点検・更新は電力会社が行う。管理組合は室の建物としての維持や、電力会社の立入りへの協力等を行う立場にあるにとどまるから、受変電設備の維持管理を管理組合が行うという記述は誤りである。

他の選択肢が正しい理由
借室方式を、建物内に変圧器等の設置場所を電力会社に提供する方式とする記述は正しい。借棟方式を、敷地内に独立した別棟の変圧器室を設けて電力会社に提供する方式とする記述も正しく、建物内に室を確保しにくい場合等に用いられる。集合住宅用変圧器方式(いわゆるパッドマウント方式)を、敷地内の屋外に電力会社の変圧器を設置する方式とする記述も正しく、比較的規模の小さい集合住宅で採用される。
問36-8

マンションの住戸への配電方式に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①単相2線式でも、100ボルトと200ボルトの両方を利用することが可能とされている。
  • ②単相3線式では、中性線が断線しても機器に異常な電圧が加わることはないとされる。
  • ③三相3線式は、住戸内のコンセント用の電源として一般に用いられているものである。
  • ④単相3線式では、中性線と両側の電圧線により100ボルトと200ボルトが利用できる。
答えと解説を見る
正解 ④単相3線式では、中性線と両側の電圧線により100ボルトと200ボルトが利用できる。
解説
単相3線式は、2本の電圧線と1本の中性線の計3本で配電する方式である。中性線と一方の電圧線との間から100ボルトを、2本の電圧線の間から200ボルトを取り出せるため、照明・一般コンセント用の100ボルトと、エアコン・IHクッキングヒーター・電気温水器等の200ボルト機器の双方に対応できる。現在のマンションの住戸への配電はこの方式が標準である。

他の選択肢が不適切な理由
単相2線式は1本の電圧線と1本の接地側電線の計2本で配電する方式であり、取り出せるのは100ボルトのみであるから、200ボルトも利用できるという記述は誤りである。単相3線式で中性線が断線(欠相)すると、両側に接続された負荷が直列につながった状態となり、負荷の小さい側に定格を大きく超える電圧が加わって機器の焼損を招くおそれがあるので、異常な電圧が加わることはないという記述も誤りである。三相3線式は動力用の電源であり、エレベーター・給水ポンプ・機械式駐車装置等の共用設備に用いられるもので、住戸内のコンセント用には一般に用いられないから、この記述も誤りである。
問46-8

住戸内の電気設備に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

  • ①住戸の契約容量は、幹線や変圧器の容量とは無関係に、各戸で自由に増やすことができる。
  • ②分電盤には、漏電遮断器や分岐回路ごとの配線用遮断器が組み込まれているのが通常である。
  • ③住戸の契約容量を増やそうとする場合、幹線の容量が不足すれば幹線の改修が必要となる。
  • ④IHクッキングヒーター等の普及により、住戸で必要とされる電気容量は増加傾向にある。
答えと解説を見る
正解 ①住戸の契約容量は、幹線や変圧器の容量とは無関係に、各戸で自由に増やすことができる。
解説
各住戸で使用できる電気容量は、住戸へ電気を送る幹線の容量と、その上流にある受変電設備(変圧器)の容量という物理的な制約を受ける。竣工当時の想定より大きな容量を各住戸が求めるようになると、幹線や変圧器の容量が不足し、個々の住戸の希望だけでは契約容量を増やせない。この場合は共用部分である幹線・受変電設備の改修という管理組合としての対応が必要になるから、各戸が自由に増やせるという記述は誤りである。

他の選択肢が正しい理由
住戸の分電盤に、幹線からの引込口を保護する主開閉器のほか、漏電遮断器と分岐回路ごとの配線用遮断器が組み込まれているという記述は正しい。契約容量の増加に際して幹線容量が不足していれば幹線の張替え等の改修が必要になるという記述も正しい。IHクッキングヒーター、食器洗い乾燥機、電気自動車の充電など電気を用いる設備の普及により、住戸に必要とされる容量が竣工当時より増加傾向にあるという記述も正しい。
問56-8

電気設備の安全対策に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①単相3線式において中性線が欠相しても、100ボルト機器に影響が及ぶことはないとされる。
  • ②漏電遮断器は、漏電を検知して回路を自動的に遮断し、感電や火災を防止する保安装置である。
  • ③漏電遮断器は、過電流のみを検知して回路を自動的に遮断する装置とされているものである。
  • ④接地(アース)は、電気機器の絶縁が良好であれば設ける必要がないとされているものである。
答えと解説を見る
正解 ②漏電遮断器は、漏電を検知して回路を自動的に遮断し、感電や火災を防止する保安装置である。
解説
漏電遮断器は、行きの電流と帰りの電流の差(零相電流)を検出することで、電気が本来の回路以外へ漏れていることを感知し、瞬時に回路を遮断する装置である。これにより感電事故や漏電火災を防止する。住戸の分電盤には漏電遮断器を設けるとともに、洗濯機や電子レンジなど水気のある場所で使用する機器については接地(アース)を併用することが、感電防止の基本となる。

他の選択肢が不適切な理由
過電流のみを検知して回路を遮断するのは配線用遮断器(ブレーカー)の機能であり、漏電遮断器は漏電を検知するものであるから、過電流のみを検知するという記述は誤りである。接地は、機器の絶縁が万一劣化して外箱に電圧が生じた場合に電流を大地へ逃がし、感電を防ぐための備えであるから、絶縁が良好であれば不要という記述も誤りである。単相3線式で中性線が欠相すると、負荷の偏りにより100ボルト機器に定格を大きく超える電圧が加わって焼損するおそれがあるので、影響が及ぶことはないという記述も誤りである。
問66-8

住戸内の分岐回路に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

  • ①エアコンや電子レンジ等の消費電力が大きい機器には、専用回路を設けるのが望ましい。
  • ②配線用遮断器は、回路に過電流が流れたときにその回路を遮断するための機器である。
  • ③分岐回路の数を増やせば、住戸全体の契約容量も自動的に増加することになるのである。
  • ④一般の壁付コンセントの回路には、15アンペア又は20アンペアの遮断器が用いられる。
答えと解説を見る
正解 ③分岐回路の数を増やせば、住戸全体の契約容量も自動的に増加することになるのである。
解説
分岐回路は、住戸内で電気を用途ごとに分けて配るためのもので、その数を増やすことは各回路の負荷を分散させて使いやすくする効果はあるが、住戸全体で同時に使用できる電力の上限(契約容量)を増やすものではない。契約容量は主開閉器や電流制限器の定格、さらには幹線・変圧器の容量によって決まる。分岐回路を増やせば契約容量が自動的に増えるという記述は誤りである。

他の選択肢が正しい理由
一般の壁付コンセント回路には15アンペア又は20アンペアの配線用遮断器が用いられるという記述は正しい。エアコン、電子レンジ、食器洗い乾燥機、IHクッキングヒーターなど消費電力の大きい機器については、他の負荷と重なって遮断器が作動しないよう専用回路を設けることが望ましいという記述も正しい。配線用遮断器が、回路に定格を超える電流が流れたときに電線の過熱・焼損を防ぐため回路を遮断する機器であるという記述も正しい。
問76-8

マンションの電気工作物に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①自家用電気工作物であっても、電気主任技術者を選任する必要は特にないものとされている。
  • ②自家用電気工作物の保安の監督については、管理業務主任者が行うこととされているのである。
  • ③低圧受電するマンションの電気設備についても、そのすべてが自家用電気工作物に該当する。
  • ④高圧受電するマンションの受変電設備は自家用電気工作物に当たり、保安規程の届出を要する。
答えと解説を見る
正解 ④高圧受電するマンションの受変電設備は自家用電気工作物に当たり、保安規程の届出を要する。
解説
電気事業法上、高圧以上で受電する需要設備は自家用電気工作物に該当する。その設置者は、保安を確保するため保安規程を定めて経済産業大臣(産業保安監督部長)に届け出るとともに、電気主任技術者を選任(一定の要件のもとで外部委託も可能)しなければならない。マンションで管理組合が自ら受変電設備を所有する場合には、管理組合がこれらの義務を負うことになる。

他の選択肢が不適切な理由
自家用電気工作物については電気主任技術者の選任が電気事業法上義務付けられており、選任が不要という記述は誤りである。保安の監督を行うのは電気主任技術者であって、マンション管理適正化法に基づく資格である管理業務主任者ではないから、この記述も誤りである。低圧受電する需要設備は原則として一般用電気工作物に該当し、自家用電気工作物ではないから、低圧受電のマンションの電気設備がすべて自家用電気工作物に該当するという記述も誤りである。
問86-8

電気設備の維持管理に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

  • ①受変電設備の絶縁抵抗は経年により向上するため、点検の必要性は低下していく。
  • ②自家用電気工作物では、保安規程に基づいて月次点検や年次点検が実施される。
  • ③年次点検では停電を伴うことが多いため、居住者への事前の周知が重要である。
  • ④電線やケーブルにも耐用年数があり、劣化状況に応じた更新の検討が必要である。
答えと解説を見る
正解 ①受変電設備の絶縁抵抗は経年により向上するため、点検の必要性は低下していく。
解説
受変電設備の絶縁物は、経年に伴う熱・湿気・塵埃・部分放電等の影響により劣化し、絶縁抵抗は時間の経過とともに低下していく。絶縁抵抗の低下は漏電・地絡事故に直結し、建物全体の停電や火災を招くおそれがあるため、定期的な絶縁抵抗測定や絶縁油の劣化診断等の点検はむしろ経年とともに重要性を増す。絶縁抵抗が経年により向上するという記述は誤りである。

他の選択肢が正しい理由
自家用電気工作物では保安規程に基づき、月次点検(運転中の外観点検・測定等)と年次点検(停電を伴う精密点検)が実施されるという記述は正しい。年次点検は停電させて行うことが多く、エレベーターの停止、給水ポンプの停止による断水、住戸内の電気機器の停止など居住者の生活に大きな影響が及ぶため、実施日時と影響範囲の事前周知が不可欠であるという記述も正しい。電線・ケーブルも絶縁体の劣化により耐用年数があり、竣工後の経過年数や劣化診断の結果に応じて更新を計画すべきであるという記述も正しい。
問96-8

マンションの電気設備に関する次のア〜エの記述のうち、適切なものの組み合わせはどれか。
ア 共用部分の照明をLEDに更新すると、消費電力の削減と交換頻度の低減が期待できる。
イ 電気自動車用の充電設備を設置する場合は、受変電設備や幹線の容量に余裕があるかを確認する必要がある。
ウ 単相3線式の幹線において中性線が断線しても、各住戸の機器に過大な電圧が加わることはない。
エ 高圧受電しているマンションの受変電設備は、電気事業法上の一般用電気工作物に該当する。

  • ①アとイ
  • ②アとウ
  • ③イとエ
  • ④ウとエ
答えと解説を見る
正解 ①アとイ
解説
アは適切である。LED照明は蛍光灯や白熱灯に比べて消費電力が小さく寿命も長いため、共用部分の電気料金と、高所作業を伴うランプ交換の手間・費用の双方を削減できる。イも適切である。電気自動車用の充電設備は消費電力が大きく、設置台数によっては受変電設備の変圧器容量や幹線容量が不足するため、事前に容量の余裕を確認し、必要に応じて充電を制御する仕組みや設備の増強を検討しなければならない。

他の選択肢が不適切な理由
ウは適切でない。単相3線式で中性線が断線(欠相)すると、両側の負荷が直列に接続された状態となり、負荷の小さい側の機器に定格を大きく超える電圧が加わって焼損するおそれがある。このため幹線には中性線欠相保護機能付きの遮断器を設けることが求められる。エも適切でない。高圧受電する需要設備は電気事業法上の自家用電気工作物に該当し、一般用電気工作物ではない。したがって適切なものはアとイの組合せである。
問106-8

マンションにおける住戸の電気容量の増強に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①住戸内の分電盤を交換しさえすれば、幹線の容量にかかわらず容量を増やすことができる。
  • ②幹線の改修は専有部分の工事であるから、各区分所有者が個別に実施すべきものである。
  • ③電気容量の増強工事は、共用部分には一切影響を与えない工事であるとされているのである。
  • ④住戸の容量を増やすには、受変電設備の変圧器容量や幹線の容量の確認が前提となっている。
答えと解説を見る
正解 ④住戸の容量を増やすには、受変電設備の変圧器容量や幹線の容量の確認が前提となっている。
解説
住戸の電気容量は、住戸内の分電盤だけで決まるものではなく、その上流にある幹線の容量と、さらに上流の受変電設備(変圧器)の容量という物理的な制約を受ける。したがって容量増強を検討する場合は、まず現状の変圧器容量・幹線容量と、各住戸の想定使用実態を調査し、余裕の有無を確認することが出発点となる。余裕がなければ、共用部分である幹線の張替えや受変電設備の更新という大規模な工事が必要になり、管理組合として長期修繕計画に位置付けて対応すべき事項となる。

他の選択肢が不適切な理由
分電盤を交換しても幹線容量という上流側の制約は解消しないから、分電盤の交換のみで容量を増やせるという記述は誤りである。幹線は共用部分(住戸の分電盤に至るまでの配線)に属するのが一般的であり、その改修は管理組合が行うべき共用部分の工事であるから、各区分所有者が個別に実施すべきという記述も誤りである。容量増強は受変電設備や幹線という共用部分の改修を伴うことが多く、共用部分に一切影響を与えないという記述も誤りである。

マンション管理士の対策問題(全880問)に戻る

※本ページはアクセス解析のためCookieを利用し、その情報を外部(Google)へ送信しています。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。