マンションに用いられる主要な構造種別に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ①鉄骨造は鉄筋コンクリート造に比べて軽量で靱性に富むが、遮音性に劣る。
- ②鉄骨鉄筋コンクリート造は鉄筋コンクリート造よりも靱性に乏しい構造である。
- ③壁式構造は柱と梁を剛に接合した骨組で地震力に抵抗する構造形式である。
- ④鉄筋コンクリート造は鉄骨造に比べて建物重量が軽く、超高層に適する。
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鉄骨造(S造)は鋼材の強度が高いため部材断面を小さくでき、コンクリートを構造体としない分だけ建物全体が軽量になる。また鋼材は変形能力(靱性)に優れるため、地震のエネルギーを部材の変形によって吸収しやすいという長所がある。一方、床や壁の質量が小さいことから、上下階・隣戸間の遮音性能は鉄筋コンクリート造に比べて劣るのが一般的であり、共同住宅では床の乾式二重床化や壁の複層化など別途の遮音対策が必要になる。
他の選択肢が不適切な理由
鉄筋コンクリート造は、コンクリートの比重が大きいため鉄骨造よりはるかに重く、自重の大きさがそのまま地震力の大きさにつながることが超高層化の制約となるので、「軽く、超高層に適する」という説明は事実と逆である。鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄筋コンクリートの中に鉄骨を内蔵させることで鉄筋コンクリート造の弱点である靱性不足を補った構造であり、「靱性に乏しい」という説明は誤りである。壁式構造は、柱と梁ではなく厚い耐力壁と床スラブという面材で地震力に抵抗する構造形式であって、柱と梁を剛接合した骨組で抵抗するのはラーメン構造である。